Treesense

実証実験

蒸散と樹液

蒸散と樹液

蒸散

蒸散は、植物の地上部から大気中へ水蒸気が放出される現象です。蒸散の大部分は葉の裏側にある気孔で行われますが、葉の表側や茎、花、果実においても行われています。その量は、木が根から吸収さする水分のおよそ90%に相当します。

オリーブの気孔(200μm、Sataf Laboratory, イスラエル)

蒸散は、それが行われることで植物の地上部の水分含量が低下し、木の地上部と地下部との間で水が移動する力が大きくなり、水と栄養分は木部を介して根から吸い上げられます。その量は、大きい果樹では、一日の蒸散量は50-100リットル程度とされています。

多くの植物は水不足に晒されると気孔を閉鎖し、蒸散量を低下させることが知られています。そこで蒸散量を測り、栽培に役立たせることが行われています。例えば、温州ミカン樹は、水分ストレスを与えると果実糖度が上昇することが知られており、蒸散との関係の研究なども行われています。

 

樹液と蒸散

樹液の流量は、その木の蒸散量とよく一致することが知られており、幾つかの果樹で、樹液量を計測し、蒸散量を知る研究も報告されています。