Treesense

実証実験

月別: 2017年6月

植物防疫法が改正 2017年5月から有効

植物防疫法が改正 2017年5月から有効

線虫と病原菌を防疫

植物防疫法が改正され、2017年5月から多くの植物輸入で「Eutypa lata (日本の名前がない)」病原菌と「ブドウオオハリセンチュウ」の検査を事前に輸出する国側で行い、その検疫証明書がない苗木などの植物は輸入できなくなりました。オリーブも対象となりました。

Eutypa lataは、かいよう病を起こし、樹液の漏出や枝枯れを起こします。世界的にはブドウ、アンズ、サクランボの生産に影響がでています。

Eutypa lataによる病状(出典:米国コネチカット大学)

もう一つのブドウオオハリセンチュウは、根に口針を刺して養分を吸収する外部寄生する線虫です。ブドウが罹るウイルスの媒介線虫として知られており、ブドウでよく増殖し、被害も大きいと報告されています。

ブドウオオハリセンチュウ雌の成虫(出典:農林省)

 

地球温暖化対策に貢献するオリーブ栽培

地球温暖化対策に貢献するオリーブ栽培

地球温暖化対策に貢献するオリーブ栽培

1リットルのオリーブオイルを作るに時に、オリーブの木や土壌に吸収される二酸化炭素CO2の量は、オリーブイルを作る工程で排出される二酸化炭素の量よりもはるかに多いことが、最近の多くの研究で分かってきました。

とりわけ灌漑をする高密度栽培で若い(12-16年)の成長期のオリーブの木は、多くの二酸化炭素を吸収することも分かってきました。また、地中海性の降雨量の少ない地域では、オリーブ園の樹木は地表を覆うので、これで土壌により多くの炭素が蓄積しやすくなるとも報告されています。

植物の葉は昼間に太陽の光で光合成を行いを二酸化炭素を吸収します。一方、葉、枝、幹、根は昼も夜も呼吸を行い二酸化炭素を放出します。また、土壌の中に棲む微生物は、落ち葉などの有機物を分解することで、昼夜二酸化炭素を放出します。

植物の二酸化炭素吸収量が地球規模で本当に増加しているかはまだ正確な答えが出ていませんが、イタリア、スペイン、米国などのオリーブ栽培国では、常緑樹で葉が多いオリーブに着目した研究が進んでいます。

インターナショナルオリーブオイル協会(IOC)は、2016年11月に開催された地球温暖化国際会議COP22に参加して、オリーブの果樹園が空気中の二酸化炭素を吸収し温暖化対策に貢献していることの認知を広めることが大事と“オリーブオイルは健康にも環境にもよい”と提唱しています。